ラダー・シーズン3から追加になったルーンワード「坩堝(Mosaic)」を発動した爪を両手に装備して戦うビルドです。Mosaicは鉤爪専用のためアサシンのみとなります。
- このビルドの楽しい点
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- 派手なスキルを連発できる
- 範囲だけでなく単体相手にも強い
- このビルドの大変な点
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- 初動が遅い(溜める時間が必要)
- 画面が眩しい(環境によるかも)
「Mosaic」というルーンワードについて解説しますが、日本語版の「坩堝」という言葉は浸透していないため、ここでは「Mosaic」表記に統一します。また、攻撃を溜める行為を「溜め攻撃」と呼び、攻撃力のチャージを表す場合は「チャージ」という言葉を使います。
それでは特徴から見ていきましょう
「RW Mosaic」の概要と特徴
このルーンワードの特徴的なのは次の2つ。
- +50%の確率で必殺技が使用回数を消費しなくなる
- この方法で必殺技を使用したときチャージの有効期限がリセットされる
このアイテムの素晴らしい点は、効果が+50%になっているため、両手に装備することで100%になります。つまり、溜めたチャージが消費されないという優れた効果があります。さらに、火炎・電撃・冷気属性のスキルダメージが増加するため、チャージされたスキルの威力が向上します。さらに、IAS(攻撃速度)やマーシャルアーツスキル向上、命中率アップといった必要な効果が揃っており、非常に便利です。
溜めと必殺技
ここでアサシンスキルを復習しましょう。
マーシャルアーツスキルは〈溜めスキル(チャージアップスキル)〉と〈必殺技(フィニッシングムーブ)〉に分かれています。ちなみに通常攻撃でもフィニッシングムーブと同様に溜めたチャージを発動できます(ただし近接武器のみ)。
- タイガーストライク
- コブラストライク
- ファイアフィスト
- サンダークロー
- アイスブレイド
- フェニックスストライク
- ドラゴンタロン
- ドラゴンクロー
- ドラゴンテイル
- ドラゴンフライト
溜めスキルを使用すると、自分のキャラクターの周りに色がついた玉が回転します。この玉がチャージされた状態を表しています。1つの溜めスキルで最大3つのチャージが可能です。チャージが溜まっている状態で必殺技を使うと、1ヒットにつき1つのチャージが消費されます。
〈フェニックスストライク〉でチャージを3つまで溜めた状態で、〈ドラゴンタロン〉レベル12(3回攻撃)で攻撃すると次の効果が発動します。
- カオスアイスボルト(チャージ3)
- チェインライトニング(チャージ2)
- メテオ(チャージ1)
この挙動についてはパッチ2.4以降の仕様となります
この変更により、プレイヤーは溜めスキルをより効果的に発動することができるようになり、よりスムーズで迅速な戦闘が可能になったということです!
溜めたチャージの持続時間
溜めスキルによって溜めたチャージは約15秒間効果が持続します。効果時間は各スキルごとに管理されており、同じ溜めスキルを再度使用することで効果時間がリセットされます。
攻撃方法
ここまで説明したとおり各溜めスキルでチャージを溜めて必殺技を放ちます。今までのビルドと違うのは1度溜めたら持続時間が切れるまで溜め直す必要はありません。
1、2スキルで溜めたら必殺技、次の溜めスキル・・・必殺技のように、間に必殺技を挟み、チャージの持続時間を伸ばすのがポイントです。
冷気無効でなければ〈フェニックスストライク〉を3つまで溜めてカオスアイスボルトを放つことで凍結するためその後の溜めが楽になります。冷気無効相手であれば先に〈サンダークロー〉を溜めて殲滅しつつ他のを溜めると安全です。
スキルポイントの振り方
〈フェニックスストライク〉を主軸としシナジー効果がある他の溜めスキルを上げていくことになります。必殺技は今の所〈ドラゴンタロン〉が人気です。
よくある構成をあげておきます。カスタマイズの余地はまだまだあると思います。下記のスキルに振った場合、スキルポイント87(クエスト込みで76レベル)です。
- タイガーストライク: 1
- コブラストライク: 1
- ファイアフィスト: 20
- サンダークロー: 20
- アイスブレイド: 20
- フェニックスストライク: 20
- ドラゴンタロン: 1
- クローマスター: 1
- ウェポンブロック: 1
- スピードバースト: 1
- フェイド: 1
このビルドの特徴として複数の溜めスキルでチャージを溜めて必殺技にて一気に発動させることにあります。Mosaicの効果によってチャージは消費されないため常に最大の攻撃を繰り返せるといったとんでもない性能になっています。
残ったスキルポイントは〈タイガーストライク〉を上げて物理攻撃力を増やすかシャドウアーツの方に注ぎ込むかってところでしょうか。
次項以降で気になるスキルだけピックアップしていきます。
フェニックスストライク(Phoenix Strike)
主要スキルとして扱うため、レベル20まで上げます。チャージ1のメテオはボスに対して有効です。一方、チャージ2と3は雑魚相手に効果的です。特にチャージ3の凍結時間が長く、冷気無効でなければ非常に強力になります。チャージ2も使用できますが、時にはやや重く感じることがあります。
アイスブレイド(Blades of Ice)
凍結目的であれば1だけ振って+装備で運用という方法もあります。私の場合は電撃無効相手のダメージソースとして使うため20まで振ってしまう派です。
吸収問題が解決できるのであれば次項の〈ファイアフィスト〉も有力なダメージ候補になります。
ファイアフィスト(Fists of Fire)
〈フェニックスストライク〉のチャージ1のシナジーとなり〈ファイアフィスト〉単体でも火力がでるためレベル20まで上げるのですが次の注意点も理解しておきましょう。
スキルレベル1毎に必殺技を発動した時の物理ダメージが3%火炎ダメージに変換される隠れた特性があります。これによりスキルレベル34の時点で物理ダメージが全て火炎ダメージに変換され〈コブラストライク〉などによるライフ・マナ吸収ができなくなります。
ポイントとしてはスキルレベルを上げただけでは影響はなく、〈ファイアフィスト〉を溜めた状態で必殺技を使用した時のみ影響がでるため〈ファイアフィスト〉を使わない運用をする方法もあります。
私の場合は20まで振っていて、狩場によって使い分けしています。
必殺技(Finishing Move)
多段攻撃により連続してチャージを発動できる〈ドラゴンタロン〉が有力です。レベル1で止めて装備で3〜4蹴り(Slv12〜23)くらいを目安にするのが使い勝手がよさそうです。回数が多い場合、操作ミスによる空打ちや〈フェイド〉使用で攻撃速度が遅い時に若干もたつきがでます。
〈ドラゴンフライト〉は「RW 不知」〈テレポート〉を利用しない場合にとても有用です。チャージを途切れさせないようにするために瞬時に敵へ攻撃できるのが魅力的となります。経過スキル含めて3ポイント必要となるため使用するのであればMosaic発動ベースの爪で用意するのが効果的。
シャドウアーツスキル(Shadow Disciplines)
〈スピードバースト〉〈フェイド〉は振るとして〈ウェポンブロック〉も一応生存率を考えて振っています。〈シャドウマスター〉や〈マインドブラスト〉あたりは好みの問題と考えており、私は取得していません。必要な場合は装備が整うまでスキルポイントを振ってしまいましょう。
死ぬことがなさそうな狩場では〈スピードバースト〉を常時展開。痛いところでは〈フェイド〉で安全を取るような動きにしています。
装備選びのポイント
一番大変なのは「RW Mosaic」発動ベースの爪を見つけることです。〈フェニックスストライク〉とスキルポイントを振るにはもったいないけど使いたいスキル(〈マインドブラスト〉や〈ドラゴンフライト〉など)がついている爪を探すとなるとかなり苦労します。
確かにスキルポイントを上乗せできれば火力に繋がりますが、なくても雑魚相手には十分な火力がでます。「RW Mosaic」を作ることが大事であり、これがないとビルドが成り立たないため作ることを優先しましょう。
2本作ったあとに育成しながらベースの爪を追求するのが精神的に楽ですね。
理想的な発動ベースの爪を見つけるのは本当に苦労します
防具に関してはスキルレベルが火力に大きく影響するため、スキル向上を積んでいくキャスターぽい構成になります。IASは使用する爪により防具も欲しくなりますが、武器+20%(両手爪装備の場合は右手のIASだけ反映)、籠手+20%稼げればストレスなくやれると思います。〈スピードバースト〉を常用するなら尚更。
鎧に関してはシーズン3から追加された「RW 憤激(Hustle)」が低予算で育成中には使いやすいです。最終的には「RW 不知(Enigma)」を目指したいところ。このビルドで最も面倒なのはチャージを溜めることであり、なるべくチャージを切らさないことです。〈テレポート〉が使えるようになることで狩場の幅が広がります。
そして〈テレポート〉を使うのであればFCR27の13フレあたりを目標にするとストレスなく使えます。スキルレベル向上も兼ねて「アラクニド・メッシュ」が手に入ると便利ですね。
弱体化の護符は必要?
「恐怖の領域(TZ)」でトレハンする分であれば不要です。基本的に「物理・電撃・冷気(火炎)」で攻撃しているためダメージを与えられないケースがありません。敵によっては2属性無効もありますので、組み合わせにより与えるダメージが軽減されますが倒せないことはありません。
傭兵について
今の所Act2傭兵しか試していないのでAct2兄貴の紹介です。
〈ファイアフィスト〉を使う場合
- 武器: RW 洞察
- 兜: RW 治癒
- 鎧: 適当(耐性優先)
- スキル: 祈願オーラ
シーズン3から追加された「RW治癒」を使用するものです。このビルドでは、祈願によるライフ回復効果を最大限に活用し、マナは瞑想で回復します。地味に〈フェイド〉未使用時でも受けた呪いや毒の効果時間を〈浄化〉オーラによって軽減できるのが有用!
課題となっていた敵から受けるダメージを吸収することができなくても、快適に狩りができることです。エンドコンテンツのトリスタム以外の場面で十分な性能を発揮します。私自身もこのビルドにしており、ディアブロクローン(DC)に対してもこのままでやっています。
〈ファイアフィスト〉を使わない場合
〈ファイアフィスト〉を溜めないのであれば〈コブラストライク〉からの吸収に期待ができるため、傭兵の武器とスキルの選択の幅は広がります。
おすすめの傭兵スキルは、〈天恵の狙い〉オーラです。命中率が大幅にあがることにより、チャージの溜め過程でミスを減らすことができます。キャラクターレベルや装備によりカバーできるところでもありますので、十分かなと感じたら他のスキルに変更してみましょう。
また、傭兵に「RW 無限」を持たせると〈信念〉オーラで属性耐性を下げ火力を上げることができます。他にも「リーパーズトール」を使って敵に〈衰弱〉効果を与えることも効果的でした。ただし呪いの上書きには注意しましょう。
ショートカット設定
コンソール版ではショートカットにセットできるスキルの数が決まっていて12個まで設定が可能です。このビルドでは複数の溜めスキルを使う必要があるため自ずとショートカットが埋まってきます。
コンソール版でやっている人みんなどうやっているのか知りたい
最初にこのビルドを作った時は〈ファイアフィスト〉を外した構成にしていました。その後プレイしていて場所によっては吸い無しでも殲滅速度あげるかーってことで悩んだ結果、今は次のような設定になりました。
- A: インタラクト
- B: ドラゴンタロン
- Y: サンダークロー
- X: タイガーストライク
- R: フェニックスストライク
- ZR: テレポート
- ZL+A: キューブに拾う
- ZL+B: ファイアフィスト
- ZL+Y: コブラストライク
- ZL+X: アイスブレイド
- ZL+R: フェイド
- ZL+ZR: スピードバースト
今まで「ZL+A」がタウンポータルだったのですが、ポータルはベルトスロット4に巻物の状態でセットすることで前と変わらずスマートに使えるようになっています。更に本を持ち歩かなくなったため2マス分の余裕ができました!
開ける&拾うが「A」ボタンで統一されたのも、意図していないが便利になっています。「インタラクト」を使っているのは混戦時に宝箱を開けたり、アイテムを拾ったりしたい時に攻撃してしまうのを防ぐためです。
使うかなーと思いベースの爪で〈シャドウマスター〉も使えるようにしていたのですが使っていません(キーが足りません)。〈マインドブラスト〉も防御面で欲しい場面がありますが同じ理由で辛いですね。
2023.4.17追記: フォロワーさんの一言で解決したため設定用の記事を書きました。
さいごに
プレイしていて爽快な「Mosaicアサシン」はシーズン3で生まれた新しいビルドです。まだ改善できそうなところもあるため育成、装備を集めつつ詰めて行きたいと思っています。
それではよいディアブロライフを♪