【残月の鎖宮】水墨画のような世界に魅せられる和風・古典・3DダンジョンRPGプレイレビュー(クリア済追記)

プレイレビュー『残月の鎖宮』アイキャッチ

楽しみにしていた『残月の鎖宮 -Labirinth of Zangetsu-』が先日2022年9月29日に発売されました。早速Switchでダウンロード購入して5時間ほどプレイし3つ目の鎖宮を攻略しているところではありますが、プレイレビューとして感想をあげておきたいと思い記事にします。

クリア後の感想も踏まえて追記しました

目次

システム面

3DダンジョンRPGと聞くと『Wizardry』系を思いつく方も多いと思います。このゲームも同様のシステムだと思ってプレイするとギャップを感じるかもしれません。大きく違うポイントを抑えつつ紹介していきます。ハクスラ(ハック&スラッシュ)のしやすさに重きを置いたシステムは私としては遊びやすくなっていると感じています。

装備を集めるために何度も鎖宮に潜りましたが拠点に戻ったあとの回復やLvアップのテンポはよい

6つの種族に9つの職道

ゲームを開始すると始めにキャラクター作成を作成できすぐにチュートリアルが始まります。最初から作成されたキャラクターも用意されていますが、 そこは自分で作成したいですよね!

キャラクター作成時のステータスボーナスは何度でもリセマラが可能です。少し粘ってみましたが最大でも20まで確認しており、それ以上あっても相当低い確率でしょう。性別の選択はありません。性格についてはかなり特徴的になっており次項で説明します。

序盤のPT構成
  • 門狗(モンク)
  • 闘平(ツワモノ)
  • 法術士
  • 斥夫(シーフ)
  • 魔術士
  • 魔術士

序盤では「門狗」が攻撃・防御ともに優れており使いやすく感じています

性格は善・中立・悪の混合PTが可能

特に意識することなく混合PTを組むことができます。また、性格は職道の条件にはないため善の忍者も悪の白騎士も性格を変えずになることができます。

では性格の意味ってなんなの?と思いますが技の使用制限や呪文の効力に影響してきます。

性格による影響
  • 回復呪文の回復量が上がる
  • 復活の確率が上がる
  • 悪専用技能が使えない
中立
  • 善/悪による修正を受けない
  • 攻撃呪文のダメージが上がる
  • 復活の確率が下がる
  • 善専用技能が使えない
残月の鎖宮スキル1
残月の鎖宮スキル2

技の使用制限もあるため性格厳選は各職道のスキルを把握してからでよいと思います。初めからガチガチにせず気楽にやってみましょう。(友好的な敵で変更することも可能です)

転職

もちろん転職はあります。職道のレベルを上げることで技を覚えるのですが、転職によりこの技を引き継げます。これで個性を出していく感じですね。

レベルは職道ごとになりますので前職に戻る際にはLv1からやり直しってことはありません。

宿屋

もう馬小屋に泊まる必要ありません。異土(イド)と呼ばれる拠点に戻ると自動で回復が行われます。経験値が溜まっていればその場でレベルアップ。テンポがよいためこのシステムは便利に感じました。

オートマッピングと周辺マップ

地図に関しては探索時に周辺マップが表示されます。野営(メニュー)では広い範囲で確認することが可能になっています(広い場合、全体は見渡せない)。周辺マップは設定でON/OFFすることができます

玄室

『残月の鎖宮』墨の氣

マップ上に霧のような「墨の氣」が発生している箇所に踏み込むと敵と戦闘になります。この戦闘に勝利するとかなり高い確率で宝の箱をドロップします(ウィズの玄室と同じ感じ)。また、移動中はランダムエンカウントにより戦闘になる事もあります。その場合のドロップは多分ありません。

強制戦闘場所では「忍び足」で歩くことで回避できる可能性があります。どうしても避けたい戦闘がある場合は試してみる価値も。

鑑定はいつでも誰でも

宝の箱やイベントで入手するアイテムは未鑑定の状態で手に入ります。未鑑定品は異土に持ち帰るその場で鑑定が可能です。しかも、誰でも鑑定が可能になっています。とはいえ職道や技により確率が変わりますので得意なキャラクターにやらせましょう。おなじみの鑑定失敗時「恐怖」になる場合もありますので注意です。

宝の箱に複数の罠

残月の鎖宮罠

こんな感じで罠が2つ掛かっている場合があります。罠の他に鍵が掛かっていたりと、何かと斥夫の負担が多いです。失敗したときに恐怖状態となり行動ができなくなるため、術での解析や解除または、箱を壊すことも可能になっています。後半では罠による大ダメージもあったりと緊張感が増しました。

新たな状態「穢」

『残月の鎖宮』穢

敵から墨を浴びせられると「穢」になります。この状態では受けた墨の数値分最大HPが減っている状態になります。例えば、画像のように最大HPが32で穢が7ある場合にHPは25までしか回復しないといった状況です。

結構厄介で特にボス戦では致命傷にもなりえます。異土にある寺院で回復ができますので忘れずに治療しましょう。最序盤だと治療費が何気に痛い。

物事を決定する時の間

ユーザーは決めるときに決定ボタンを押しますが、1秒くらい押した状態にする必要があります。始めたばかりの時は、ちょっと煩わしいと感じましたが、これによって選択ミスがかなり減るのではないでしょうか。重要な選択を決める時、アイテムを装備する時、捨てる時などなど。この押している間も悩んじゃうんですよね。ほんのわずかな間なのに。

所感

満足

序盤から敵の攻撃は痛いわ死者が出るわで難易度はしっかりと難しいほうかと。その分PTバランスや戦略など考える楽しい点でもあります。

『残月の鎖宮』HP0

少し優しいのはHPが0になった場合でも戦闘終了前に回復してあげることで死亡扱いにならない事があります。このダメージ範囲は未だにわかりませんが、何度か助かっている場面も。

水墨画風の世界に和楽器の音楽も相まって探索中も戦闘中も没入感があり、システム面の遊びやすさも踏まえて現在のところ満足です。ボス戦は白熱。

操作性で少し気になった点

  • 持ち物や蔵(倉庫)で並び替えがないためちょっと使いづらい。
  • ステータスで技や術を見ることができない
  • 総本部で墨滅隊の編成や墨滅者一覧にて詳細で技や術を見ることができない
  • 戦闘ログを遡ったときに最新まで戻すのが面倒

翌日のアップデートでレベルアップ可能かどうかが分かりやすくなりましたし、術が種類別にアイコン追加されたりと更新もされていますので今後に期待です。

※全体的にプレイ後半ではあまり気にならなくなりました

こんな方におすすめ

システム面で拒絶反応がなければ3Dダンジョンが好きな方にはオススメできるゲームになっていると思います。

クリアした後でも気持ちは変わらず「3DダンジョンRPGをあまりやったことない人」にも「3DダンジョンRPGが好きな方」にもオススメできるゲームです

『残月の鎖宮』モード

難易度に関しては設定により若干変わります。というのは、通常難易度では全滅したときに「時を戻す」ことができて最後にセーブした状態まで簡単に戻ることが可能です(そのまま全滅を受け入れることも可能です)。難しい設定では選択できずに全滅になります。全滅時は死んだ場所にPTの死体が残るため救出を行うことができます。

敵の難易度や鎖宮内の謎解きはそこまで難しくないほうです。攻略のヒントもメッセージをよく読めば詰まることは少ないのかなと感じます(世界観的に言葉が難しく感じるところはあるかも)。よく「調べる」ことが大事です。

気になった方は是非プレイしてみてくださいな

次のページはクリア後の感想になります。物語のネタバレは書いていませんが職道のおすすめ技など書いたりしていますので初見でやりたい場合はクリア後にでも見てもらえると嬉しいです。

1 2
share
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次